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できていることに注目する

先日、あるクライアントが、「セルフエスティーム」の研修を受けてきたときの話をしていました。聞いたことある人もいるかもしれませんが、「セルフエスティーム」とは、自己肯定感のことです。

平たくいうと、「自分のことは好き?」ということになりますが、ナルシストな自己愛ではなくて、もっと深く、自分を肯定的に受け止めることを言います。単純なようで、これがなかなか難しいという人がよくいます。

営業では、この自己肯定感が成果に大きく影響します。自分のことが好きだと、自信につながります。自信のある人は同じ言葉でも威力のある言葉を使えます。主張にも自信が感じられれば、相手は安心してその意見を聞き入れることができるでしょう。

 

この自己肯定感を持つためにはちょっとしたコツが必要です。

 

それは「正の注目」です。なのに私たちは「負の注目」が習慣化してしてしまっています。

ともすると、私たちは、できていないことに注目しがちです。そして自分はなんてダメなだと思ってしまいます。これはその人の性格的な問題ではありません。子供の頃からの教育の蓄積が生んだ習慣です。

私たちは子供の頃から「一生懸命努力すること」を求められてきました。”成功すること”と”苦しい努力を繰り返すこと”は同義で、それこそ楽をして成果を手に入れることは「悪」であるかのように教わってきました。確かに、できていないことを反省して、自分を追い込むことも、力をつけるためには多少は有効かもしれません。

 

本当の自己肯定感は、心にガソリンを注ぎ、勇気の源泉になります。できていないことはできていない事実として言い訳なしで受け止めます。でもそれ以上は注目しません。できていることに注目します。

 

早起きしてランニングしようと決めた。→朝5時に起きたけどランニングには行かなかった。

 

多くの人はランニングに行かなかった自分の意志の弱さに注目して、「自分はダメだな」となります。

「正の注目」ができる人は、できなかった事実をそのまま受け止めます。「明日はしっかり走りに行こう!」と決意し、同時に「5時に起床することができているじゃないか!いままで出社ギリギリに起きていたことを考えるとすごい進歩だ!」となります。どうですか元気になれそうではないですか?

 

仕事でも同じで、「正の注目」ができる人はいつも元気で、評価も高いのではないでしょうか。

これを意識的に行っていけば、どんどんやる気が出てくること間違いなしです。