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イヤなあいつとかわいそうな私 = 心の三角柱(さんかくちゅう) =

ある心理カウンセラーの方が、こんなことを言ってました。

 

「世の中の悩み事の全ては人間関係」だそうです。営業を長くやっていると、「心理学」を学ぶ機会は必ずあります。営業の先達の中には心理学を専門で学んだんじゃないか、と思われるほど造詣の深い人もいます。

”すべての悩みは人間関係”ということも、なるほど核心をついているのかもしれません。

その人間関係を円滑にするために、他人と対話をする時、心の中に三角柱を持つことが大事なんだそうです。

 

三角柱とは、底面が三角で柱のような形をした立体で、中学生の数学でやりましたね。そこに、言葉が書いてあるのをイメージします。3つの側面にはそれぞれ、「イヤなあいつ」「かわいそうな私」「これからどうするか」と書いてあります。話している最中に今の話題がこの中のどれに当てはまるかを常に意識しておくそうです。

 

これが慣れてくると、最初はただ聞くだけのところから習慣的に「これからどうするか」という話に向かおうとするようになるそうです。イヤなあいつやかわいそうな自分の話をしていても仕方がない、となります。

 

営業会議でも、話を聞いていると、こんな発言がよくあります。

「十分説明はしたはずなんですが納得してもらえませんでした」 … イヤなあいつ

「雑務が多くてなかなか営業訪問に出かけられないんです…」  … かわいそうな私

「もっと広告とか出してくれれば売りやすくなるのに…」    … かわいそうな私&イヤなあいつ

 

これを意識して、環境や他人や相手のせいにするのではなく、「これからどうするか?」というところに向かいます。雑務が多くて時間が取れない状況をなんとかしたいなら、究極は社長になるしかありません。

今与えられた環境の中で「これからどうする」を試験に考え、事実を勇気を持って受け止める。そこからしか「次への活力」は生まれません。私も含めてついつい「イヤなあいつ」と「かわいそうな私」の考えに囚われてしまい、「これからどうする」を見失いがちになることがよくあります。

人は与えられた環境の中で、「文句を言うか」「行動を起こすか」という二者択一を選ぶことができます。このことを、「自己決定性」といい、今の環境も自分が「望んで」作り出したものであると結論づけます。誰かが決めたのではなく、自分が自分の意思でひとつひとつ選びとってきたものであると。ここは、か〜なり深いとこの話なのでまたの機会に。

 

日常的な会話でも少し意識して、「イヤなあいつ」と「かわいそうな私」の話になっていたら、少し「これからどうする」と言う話をしてみるようにしてみましょう。きっと少しだけ勇気が出てくると思いますよ。